ああああのブログ

相場とか哲学の殴り書き。

宗教と無宗教の効果

「信仰の時代では、彼らの生活の究極の目的は死後におかれている。

なので彼らは、無数の小さな一時的な欲望を抑制することを知らず知らずのうちに学んでいる。

そのような理由で、実は宗教的民族はこの世で成功する偉大な秘訣を手に入れている。

しかし、信仰の光が暗くなるにつれて、人々の視野は狭くなる。自分たちの死後に起こることを考えない習慣が身につくと、将来のことについては完全な無関心に落ち込むことになるであろう。それゆえ、不信仰の時代の時代に常に次のことに警戒しなければならない。それは、自分たちの日常的な欲望を行き当たりばったりに求めていること、長い努力なしには得られない永続的なものを全く作り出そうとしないということである。」

トクヴィルアメリカの民主政治」より要約

 

数百年前は無宗教などと言えば非人間であると思われていたのに、現代では無宗教が当然になりつつある。

トクヴィルの予測は不幸にも的中している。

民主国の主権者である大衆が、その日暮らしの思考をしていたら没落するのは当然である。

また、個人としても悲惨だろう。

たまに聞くのは、老人になって自分の人生は何だったのだろうと悩んでいるという人がいることだ。それはまだマシで、ただ単に消費しっぱなしでそれが当たり前だとふんぞり返っている老人もいる。自分も気を付けたいものだ。

長い目で見て仕事をすること、あまり怠けないこと。